2015年 彼女は想像通り”優秀”だった。 特に化粧品の知識が豊富でドラックストアでは重宝する。 さらに彼女はコミュニケーション能力も高かった。 すぐに従業員、またお客様と仲良くなり周りにはいつも笑顔があった。 その時私は彼女の”秘密”をまだ理解してい…

2018年８月２０日 そこにはいつもの笑顔が変わらずあった。 胎動は感じるが先日までの前駆陣痛は落ち着いているようだ。 運命の日が近づいている事を期待しながら 私は気にしないように自身に言い聞かせ 変わらず仕事へ向かった。 そんな今日は私の誕生日で…

2015年 僕らは出会った。 私の勤務する店舗（某ドラックストア）にバイトの面接に彼女が現れた。 彼女は素直に、美しく聡明な出で立ちだった。 履歴書に目を通す。 彼女は中卒だった。 学歴を見た私はどこにでもいる平凡な店長だ。 だが彼女は美しかった。 …

2018年１月１日 「ともちゃん、妊娠した。」 「そか。」 年が明け、なにもない仕事のない昼時に 妻のいつもの”たわいのない”呼びかけに私はいつもの”お決まり”の 返事をした。 「・・・え？」 妻のいつものたわいのにない呼びかけを私は思わず聞き返した。 …